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"Janji Joni"とIndonesian Indies(3)

2006. . 29
またまた大分間があいてしまいましたが、引き続き手持ち資料と手持ち音源で懲りずに推測を試みます。

***


ギターポップ、パンク/ハードコア、スカ、グランジなどを中心に、一旦はオーヴァーグラウンドに浮上しかけたインディーズ勢力。2000年頃を境に派手な露出はなくなりますが一方では第2世代とも言える勢力が育っていたようです。

こうした新世代のバンド達は、ある意味ブリット・ロック/ポップの直接的な影響が濃厚だった第1世代に比べ、音楽的な幅広さが印象に残ります。エレクトロニカや音響系、ファンクやソウル、ブルース、ハードロック(ヘヴィメタではなく)、あるいはソフトロック。それも単純に洋楽だけではなく、「再発見」された自国の過去のミュージシャンからの影響も垣間見れるところなど、送り手も受け手も良い意味で成熟してきたのでしょう。
又ロケーション的には、「ロックンロール・シティー」Bandungもそうなのですが、メインストリーム/音楽産業の中心である首都ジャカルタのシーンの有機的に絡んできているようです。端的にいうとITB(バンドゥン工科大学)やIKJ(ジャカルタ芸術学院)の学生達。もっとも、昔からBandungとJakartaはシーンとしては独立しつつもなにがしかの交流は常にあるようで、厳密にこれはバンドゥン、これはジャカルタという分け方は不可能ですが、シンクロしつつもお互いに独自の色合いをもっています。


さてインディーズの代名詞にもなった学園都市バンドゥン。若者が多いせいか、よい意味でのナイーヴさをもったバンドが多いように感じます。FFWDレコーズの設立と共に一気に知名度を上げたMoccaはまさにその代表格ですが、それ以外にも瑞々しい感性を持ったバンドが次々と活動を始めていったようです。メジャーからデビューしたジャジーなアコースティックポップバンドLa Luna、まるで初期レッド・ツェッペリンを思わせる豪快なロックンロール・バンド、The S.I.G.I.T、ふざけたルックスとロカビリーもどきのサウンドがイカすパンク・バンドThe Jonis・・・等等等。
学園都市故、山ほどのバンドが活動するBandungのバンド郡を紹介すると正直キリがありません。とりあえずはコチラ http://www.indiebandung.com/index.html を見てもらうのが手っ取り早いかも。ベテランから新人まで多彩なジャンルのバンドが数多く紹介されています。(・・・というか私もよく解ってない(爆))

***

    LA LUNA "Menanti Pagi" Bulletin BUICD-0491203
    所謂カーディガンズ系。非常にナイーヴな感触を持つギターポップバンドの2003年の3rd。Kyte-S氏も指摘しているようにちょっと厚化粧になりすぎたきらいもあり。改めて聴くと結構メインストリームの音に近い印象も。寧ろオフィシャルサイトからDL出来る初期の作品の方が溌剌として良いかも。
    このアルバムのリリース時期がMoccaの1stと近いこともあり、当初はMoccaのインドネシア語ヴァージョンみたいなイメージもあったがマーケットへの露出はこっちの方が先。音楽的なヴォキャブラリーではMoccaの方が遥かに豊かだが、インドネシア語で歌っているせいか入手当初はMoccaより好きでした。結構イイですよー。

***


さて前述のように、バンドゥンのバンド達は良くも悪くもナイーヴさが特徴。それが故にコマーシャリズムに漬かりきったシーンからはあり得ないような感覚のミュージシャンが出てきたりするのですが、首都ジャカルタについてはまた違った状況が存在していたようです。

これついて、英字紙ジャカルタポストに興味深い記事があります。

Tarigan takes stock of new rock
-- "In Bandung you can do almost anything," he says. "Bands have their own crowds and they will come and listen to whatever new thing they are doing, even if it is the silliest thing you've ever seen. There is that spirit of creativity, of doing it yourself; a DIY mentality." --
バンドゥンは自由で何でも出来る。バンドは各々のファンをもち、どんなに新しいことをやっても、ファン達は見に来る。それが嘗てないほど馬鹿馬鹿しい事でさえあっても。そこにはDIY精神の創造性がある。

....and Tarigan found the Jakarta music scene surprised him. Not the slick professional cover bands, who play Top-40 hits in hotel bars, but rock and electronic acts experimenting with original songs, mostly in Bahasa Indonesia.
....そしてタリガンはジャカルタの音楽シーンに驚かされることになる。巧みなトップ40のカヴァーバンドではなく、ロックやエレクトロニカによる実験―オリジナルの楽曲であり、その殆どがインドネシア語であることに。--

タリガン、即ちDavid Tariganは前述のバンドゥンのバンドThe Jonisのリーダー。彼はこうしたシーンを見ていても立ってもいられなくなり、このジャカルタの状況を何とか紹介しようと画策します。これがやがてAksara Recordsの設立とコンピレーション・アルバム"JKT:SKRG"のリリースに結実していくことになるわけです。
***




続く~。
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