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Riza Arshad (Simak Dialog)インタビュー @BP Trijaya FM

2015. . 11
10月11日の横濱ジャズプロムナード、12日の青山CAYで来日公演が予定されているインドネシアのプログレッシヴ・ジャズ・ロック・グループSimak Dialog。10月4日、スマトラ、パレンバンのラジオ局BP Trijaya FMで同グループのリーダーのRiza Arshadの電話インタビューがOAされました。番組Jazz On Trijaya FMは時々興味深いインタビューを行っていて、以前アップしたDiscusのIwan Hasan、IKYWMCのReza Ryan(録り損ねました)、といったプログレ寄りの人達も紹介されてます。
最後のほう2分ほどストリ-ミングの回線が切れちゃって不完全な上、物凄い早口なのでちょっと意味を取り損ねている箇所もありますが、ご容赦ください。

BP Trijaya FM ストリーミング
http://www.bptrijayapalembang.com/


以下リザ・アルシャドは「RA」、Tirijata FMは「TFM」です。

TFM:Jazz on BP Trijaya, 続いてはSimak Dialogのリーダー、リザ・アルシャドにお話を伺ってみたいと思います。彼らは数日後日本でのコンサートを控えています。まずは電話が繋がるまで曲を聴いてみましょう。曲はKaruhun。



TFM:電話繋がりました。シマック.-ディアログのリーダー、リザ・アルシャド、またはマス・イジャ(=>愛称です) にシマク・ディアログのコンセプトについて伺ってみたいと思います。ご機嫌いかがマス・イジャ?
RA:元気です。そちらは?
TFM:OK、元気ですよ。さて貴方の「アートミュージック」に関するツイートを見ていて興味を引かれたんですが、リスナーが理解できるように、自身の「アートミュージック」について音楽家あるいはパブリックに対してどういうものなのか説明してもらえる?
RA:個人的な解釈、あるいは友達とのディスカッションがベースになってるんだけど、所謂「商業音楽」で無いことは確かで、より「内的」というか「特定の個人の興味を引くもの」、知識ありきの解釈を要求するもの。ジャンルでたとえれば、ジャズの場合、単にジャズに対する理解だけではなくて、一つのジャンルにとどまらない知識・理解、例えばロックとジャズが混じっているとか、どんな語法を用いているのか、とか。更にその内容が「普通でないもの」、常識的な理解を超えるもの。流行の音楽で「必ずこうなる」パターンを逸脱したもの。作り手のクリエイティヴィティーが顕著でより新鮮且つ、通常とは異なる方向を目指しているもの。結果としてあまり「ポピュラー」なものではなくなるけれども。
TFM:ということは「アートミュージック」はより限定的な受け手、嗜好に向かうと言えそうですね。
RA:そういう言い方も可能だと思う。実際アートミュージックのコミュニティーは大きくない。ただその活動は長期に渡るし、愛好家は「考える」人、あるいは非主流のものを探したりする人が多い。
TFM:リザ・アルシャド自身としてのアートミュージックとの関わり、あるいはシマク・ディアログのコンセプトはどう?
RA:90年代にシマク・ディアログを始めた時、(インドネシアでは)ジャズは消え始めてたんだよね。Indra LesmanaのJava Jazzとかクラカタウとかあったにせよ、残っているグループはほんの少ししかなくて。Krakatauは丁度スンダの伝統音楽とのコラボレーションを試していたけれども、殆どのグループは活動休止してたと言っていいと思う。そんな中自分は連綿と続く「伝統」を止めたくなくてシマック・ディアログを始めたわけで。・・・でJava Jazzも結局止めちゃったし、Krakatauは続いてるけどDwiki Dharmawanとコモド音楽をやるGilang Rhamadan側に分裂しちゃったし。ただ彼らの音楽もアートミュージックだったと思う。でシマック・ディアログはそんな中、22年続けてきて、自分達の音楽は必ずしも「ジャズ」である必要は感じていなくて、言うまでも無くわれわれにとってのアートミュージックは「クローズオーヴァー」、「クロス・ジャンル」。
TFM:今までの会話の中でも色々な可能性の探求についてヒントが出てきたんだけど、特にスンダクンダンを用いているのは何故?
RA:スンダのクンダンの使用は確かに可能性の追求で、誰もやってなかった、というのもある。更にクンダンそのものが非常にユニーク。リズムの取り方、演奏の背景にある思想、あるいは伝統音楽におけるポジショニング等々、に凄く惹かれて、例えばガンブースでも使われてるし、あまりにも多くのの可能性をそこに見出して、結果ドラムの使用を止めた。偶然当時のドラマー辞めたところだったし二人以上の打楽器奏者利用に魅力を感じていたし。小さい頃からクロンチョンが好きで、耳に馴染んでいたし、子供の頃アンクロンのグループに所属していて、アクパンジメンをやっていて。アクパンジメンというのは, クロンチョンふうの演奏をやって。兎に角身近なものだった。

Gambus Sulawesi


TFM:OK,次に今後の計画について話したいんだけど、10月7日のGedubng Kesenian Wayang Orang Bharata 会場が興味深いですね。又ライブのサブタイトルに「クンダン・ジャズ」とありますが、どう言うフォーマットを提示されるのか話して貰えますか?
RA:この会場はジャカルタ市がWayang orang bharataの為に建てたもので、自分も興味があるんだけど、基本的に舞踊関係が主たる演目で、音楽、特にジャズをここでやるのは初めて。会場の監督は世界レベルの舞踊家で, Dadat Sri WDという人なんだけれども、Dadat自身、ジャズを導入したいと考えていて、色々試したかった自分と意気投合したわけ。これはワヤン・オランのコミュニティーの友人たちと音楽家の間で文化を交換し合う作業とも言えて。これだけ豊かな文化があって次々と可能性を試しながら人々に伝えていく義務があるんだと思う。インドネシアって言うのはものすごく豊か。文化面では突出していると思う。それを発展させたい。それとさっきクンダンの可能性について話したように色々なものを分け合いたい。
今Simak Dialogは6人編成から3人編成になって、新しくヴォーカルを迎えて4人。この編成で又別の音を聴いたみたいと思ってる。基本インストだけれどもそれにヴォーカルが加わる形で。
TFM:例えば踊り、あるいはワヤン・オランとのコラボの可能性は?
RA:あ、ないない(笑)。純粋に音楽だけ。
TFM:ひょっとしてそんな可能性もあるかと思ったんだけど(笑)
RA:この場所でやるのはまだ最初だから音楽だけです(笑)
TFM:OK、ヴォーカルにミアン・ティアラを迎えた4人編成について教えてくれる?
RA:シマック・ディアログは自分+クンダンが基本編成。その他はある意味重要ではなくて、何でも、誰でも良いわけ。現フォーマットは3人クンダン奏者がいた以前の編成に較べてよりコンパクトでソリッドになってる。彼らは脱退したというより、他の活動に興味をもっていて今参加していない。自分自身はシマック・ディアログをとめるわけにいかないし、まだ試していないコンセプトが沢山ある。丁度今考えていることも4人編成との相性がいいし。特にヴォーカル/ヴォイスの存在が自分には新しくて色々試してみたい。クンダンのチュチュ・クルニアはメンバーの中で一番若くて、在籍して6年なんだけれど、クンダンについて独特の考えを持っていて、トラディショナルな響きを保ちつつ、トラディショナルとは離れた音を探求してる。自分にはぴったりの人物だよ。コントラバスのルディー・ズルカルナエンは在籍3年でバンドゥン出身。彼とも相性いいよ。
でこの編成でワークシップや練習をやったんだけれども、どう解釈されるかは聴き手次第として とにかく「ジャズでなければ駄目だ、ジャズはかくあるべし」という義務感は全く無い。ミアン・ティアラはあんまり特定の色には染まってなくて、アートミュージックにも関心があるし、非常に聡明。色んなことに興味を持ってくれて、グループにはぴったりだよ。以前彼女のソロアルバムをプロデュースしたしね。

Mian Tiara "Ini Rindu"


Siak Dialog6人編成 at Prog Day 2013


TFM:この4人編成で取り上げる曲はどんな感じ?新しい曲はある?あるいは昔の曲をやるのかな?
RA:昔の曲もやるけれども、やり方は別だよ。新しい曲も作った。今度の公演でもトライアルで入れる予定。
TFM:3日後のライブはどんな曲をやる予定?より興味を持ってもらうために教えて欲しいんだけど。
RA:Demi MasaからDisapih、2ndのThe Tramp, 新曲のGong Palsu(?)、まだタイトル無いんだけれど、8月15日に出来たので8月15日(仮)、それからスタンダードも。これは自分たちなりのちょっと変わった方法でやるつもり。コルトレーンのカウントダウン。それから大好きなキースジャレットのタバルカ。・・・そんな感じかな。
TFM:その後、公式に日本ツアーがアナウンスされてるんだけど。予定は10月11日~15日?・・・日本でも同じ編成でやる予定?
RA:日本では3箇所でやる予定。日本との接触はJapan Foundationを通して10年に及んでるんだけど、なかなか実現しなくて。今回突然実現してわれわれの音楽の自己紹介・ご挨拶というかんじかな。で自分たちの音楽は「西と東の出会い」では無くて「西と東南の出会い」なんだよね。東南アジアっていうのは所謂東洋ではなくて別の東であってちょっと違う。通常「東」って言うとまず間違いなく日本・中国・韓国となる。我々はそれらの国とは違う文化を持ってるし、音楽も異なるよね。「クロンチョン・テンガラ」(Ubietのソロアルバム)を作った時も、「東」ではなくてわざわざ「東南(Tenggara)」とつけたわけで。(Simak Dialogの)アルバム「Patahan」も西と東の出会いではなくて「西と東南の出会い」であることは音楽好きなら理解できると思う。自分たちは「東南アジア」のテイストを持ってるからね。

Ubiet "Keroncong Tenggara"


TFM:横浜と東京でやる予定だけれど、大学等でやるの?それとも文化施設でやるの?
RA:東京はライブ・ハウス「CAY」という場所、それから横浜は「プロムナード・フェスティヴァル」(=横濱ジャズプロムナード)。それからもう一箇所東京のクラブでやる。ホントは4箇所だったんだけれど最終的には計3箇所。
TFM:つまりGedung Wayang Orangと同じ編成でやるわけですね?
RA:そうだね。今手持ちの曲は11曲有って、そのうちから7~8曲かな。まあ曲がそれぞれ長いから。まあ新しいアプローチでやるので、曲は長くも短くも出来るけど(笑)。即興だし(笑)
TFM:現状のカルテット編成でアルバム製作の予定はある?
RA:あるよ。っていうかアルバムを作る前にライヴをやりたいと思っていて、実際日本から帰ってきたらレコーディングを始める予定。ホントは日本に行く前にという考えもあったんだけど、結局時間無かった。今次期シマック・ディアログの2年越しの2つのプロジェクトがあるんだけれど、慌てて作るつもりはなくて。2つのコンセプトはちょっと違っていて、1つのプロジェクトにも出来なくはないけれど、それだと長大に過ぎるし、後で手直しするのも嫌だし。実際まだ固まりきってなくて自分たちも混乱してるんだけれどね(笑)。

-(2分断線)-

TFM:・・・OK、どうもありがとう。
RA:良かったらジャカルタきてね(笑)
TFM:Simak Dialogの Disapihでお別れしましょう。



---ooo---


インドネシア音楽ウォッチャーのすなんさんが早速Gedung Wayang Orang Bharataの映像をアップされてます。




プログレ寄りだった6人編成時に比べ、よりジャズに回帰しながらも新たな試みが伺える感じですね。


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