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TOHPATI ETHNOMISSION "Save The Planet"

2010. . 17

TOHPATI ETHNOMISSION
"Save The Planet"
Demajors



Dicipline期のクリムゾンを思わせるオープニングから一転、怒涛のガムラン・フュージョン。力強いスリンのメロとポリリズミックなベース・ライン、クンダンとドラムの神経質且つダイナミックなリズムセクション。しかもこれ、オーバーダブ無しの一発録り。 所謂ガムランフュージョン・タイプの楽曲は数あれど、このオープニングトラックほどカッコ良いものは中々無いと思います。
Tohpati、本名Tohpati Ario Hutomo、1971年生まれ。10代で数々のコンテストに入賞。1993年にRiza ArshadのSimak Dialogに加入。1995年にはアマチュア時代のコンテストバンドを原型としたジャズフュージョンバンド、Halmahera名義でアルバムをリリース。以降、若手の凄腕セッションマンとして、本 作にも参加のベーシストIndro Hardjodikoroと共にRezaのデビューアルバム他、多数のメジャー・ミュージシャンのバックアップをつとめる一方、作曲家としてもSheila Madjidへの楽曲提供など、インドネシアのトップクラスの音楽家としてその地位を確立しています。

さて、Dewa Budjanaとのプロジェクト"Trisum”のDVDで、メジャーへの楽曲提供及び演奏という商業ベースの活動がある一方、自身の理想の追求の一形態であるSimak Dialogが海外で高い評価を得ていることについて、「非常に嬉しい」と述べているシーンがありますが、このEthnomission名義でのアルバムも理想の追求が国際的な評価に繋がる自信に裏打ちされたが故の作品かもしれません。また憶測ですが、Simak Dialogを高く評価しているMoonJune RecordsのLeo Pavkovic氏は頻繁にジャカルタを訪れており、氏の後押しがあった事も想像できます。

今までソロアルバムは彼にとって理想の追求の一形態であったとしても、良く言えば上品、悪く言えば中庸に過ぎる印象が強かったのですが、今作の呪縛から解き放たれたような自由な発想と力強く奔放な演奏は今までの作風と一線を画しています。エスノジャズロックの傑作ともいえるオープニングのEthnoFunkは勿論の事、メセニー風のアンサンブル、スリリングなインプロ、エスノ・カンタベリー風(?)、クンダンとギターのみによる攻撃的な掛け合い等、プログレ/ジャズロック的な要素が濃厚な一方で、スパイロジャイラ的なリラックスした曲も違和感なく溶け込んでおり、Tohpati自身の全方位な嗜好を理想的な形で反映した作風と言えそうです。ガムランフュージョンというこの手の「エキゾチック」な要素はある意味、国外進出のワイルドカードと捉えられる事もありますが、上手く利用して楽曲が面白くなるのであれば言わずもがな。そもそもこのプロジェクトはバリでの国際ジャズフェスが発端。またエスノ的要素は以前のソロアルバムでも控えめながら用いられていましたが、今回はそれをより前面に打ち出す事で、解り易さと力強さを理想的な形で提示できていると思います。
Simak Dialogのファンは勿論の事、今までのソロを聴いて「今一つ」と感じられていた方には問答無用で推薦。インドネシア音楽未体験のジャズロック・ファンにも勿論、色々な方に聴いてもらいたい作品です。
(追記:Moonjune盤は曲順が異なるようです)

Ethno Funk


Rain Forest


Myspace
http://www.myspace.com/tohpati


World Disc Blog該当ページ
http://worlddisque.blog42.fc2.com/blog-entry-427.html



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Save the PlanetTohpati Ethnomission Moon
2010.12.26 23:27 Ten-forward Music Blog
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