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SUJIWO TEJO ”Syair Dunia Maya"

2005. . 18
ジャワの怪人、Sujiwo Tejoが新しい音楽作品の製作に携わっていると言う情報を得たのは昨年(2004年)の9月だったでしょうか。インドネシアの伝統芸能であるワヤン・クリット(影絵芝居)やワヤン・ゴレック(人形芝居)のマエストロであり、人間がそのまま演ずるワヤン・オランではたった一人で8時間以上、同じ姿勢のまま演じたこともあるとか。音楽家としては既に2枚の作品を発表し、インドネシアのポップスシーンにおいて確たる存在感を印象付けています。またその特異な音楽性は一般の音楽ファンよりもむしろ芸術家やプログレ系ミュージシャン/ファンから高い評価を受けているようです。

1998年に発表された1stアルバム「Pada Suatu Ketika」については以前の拙稿「インドネシアのプログレ事情3」 を参照いただくとして、書いてなかった2nd の「Pada Sebuah Ranjang」について少々。

伝統歌謡とポップス/ジャズ/ロックとの混合と言う路線は変わらず、各楽器の使い方もこなれてきています。特にトロンボーンが印象的なM1は秀逸。ただ似たような雰囲気の曲が続いてしまうためか、通して聴くと退屈してしまうのも確か。一つ一つの曲は決して悪くないのですが、1stのブっ飛び加減からすると纏まりすぎの感がどうしても否めません。その分所謂「完成度」は高いと思います。




・・・で漸く届いた"スジ夫"氏の久々の新作。件の情報に拠れば大半がジャワ語でインドネシア語の曲は2曲しかないとのこと。しかもかなり意欲的な作品らしいという話でしたが、期待に違わずもの凄い出来。


SUJIWO TEJO
「Syair Dunia Maya」
EKI CD010
"幻想世界の詩"と題された今作、テーマは"女"。ジャズベーシストのBintang Indriantoの全面協力を受けて製作。Tejo本人の変幻自在な"声"を中心にヴァイオリン、チェロ、混声コーラス、幼女のヴォーカル、ピアノ、サックス、電気ギター等などが圧倒的な世界を演出します。チェンバー・ロックから4ビートジャズ、果てはムード歌謡までの振幅の大きさは文字で読んでも想像しにくいと思いますが、それぞれの要素が極めて周到に構成され、不気味な不協和音とマヒナスターズばりの俗っぽさが全く違和感無く共存しています。伝統歌謡をベースとしながらもモダンな楽器群と実験的アプローチがその音世界をダイナミックに拡大していくと言うか。
前述の「ジャワ語」について、実はこれ「古ジャワ語」なんだそうで、製作に長い年月を要したのはそれ故。歌詞カードにはインドネシア語の訳もついています。 ゲスト・ミュージシャンはDewa Budjana(ギター)、Maya Hasan(ハープ、ハミング)、Arief Setiadi(サックス), Hendry Lamiri(ヴァイオリン)ら主にジャズ畑の人たちが参加。鮮烈な彩りを添えています。




上記のアルバムはWEB上では今現在サンプル音源が見当たらず、音を聴いてもらえないのはちょっともどかしいのですが、テレビ局SCTVでSujiwo Tejoのインタヴューと僅かですがレコーディング風景をストリーミングで見ることが出来ます(音声+映像:要リアルプレイヤー)。
Sujiwo Tedjo Meluncurkan Syair Dunia Maya
Sujiwo Tejo Mendefinisikan Perempuan(インタヴュー)

又新宿ゴールデン街のBAR「原子心母」に一枚置いてありますのでそちらに飲みに行く、という手もあります(笑)。
(注:詳しくは土曜日早番のママ、さやさんに聞いてみて下さい)
Bar「原子心母」
http://homepage.mac.com/soup_saya/genshi/

新宿区歌舞伎町1-1-8 新宿ゴールデン街(花園3番街)Tel:03-5285-8450

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comment

claus
はじめまして。
スジ夫くん、やってくれましたね。
なんか全曲サブリミナル仕様になってるのか、ほとんど日替わりで頭の中にリフレインしてる毎日です。(ちなみに今日は五曲目のアカペラの、コーテコテコテーコーテー。。。のところです。)

当方は学生でインドネシアのことを研究しているのですが、先日ジャカルタでひょんなことからスジ夫君と縁ができ、EKIのスタジオで生スジ夫にお会いしました。手に入れたばかりのCDにもしっかりサインをもらいました。しかし、Tシャツにサルンというラフないでたちで、あれだけのオーラが発散できるのはやっぱりヤツしかいませんな。アルバムの曲を聞かせてくれながら、曲づくりのインスピレーションになったムフフなエピソードを話してくれたりといたれりつくせり。ファン名利につきました。
ちなみにsyair dunia mayaのmayaは、どっちかというと仮想現実、とかバーチャルリアリティーとか,ITなニュアンスがある言葉みたいです。
 それにしても、とってもマルチなスジ夫くんですが、わたし的には彼の数ある才能の中でいちばんうっとりなのは、彼の書く文章です。さすがもとコンパス紙記者、っていうか、彼の小説 The Saxは、インドネシアのここ二十年の小説のなかの最高傑作だと思います。syair dunia mayaの歌詞カードの文章もスジ夫節がまったり効いててグッときました。それにしても人のハートをワシ掴みにしてくれるスジ夫匠。ホレてしまいそうです?
2005.06.22 02:52
clausさん、はじめまして!コメントありがとうございます!
・・・いや~、私もこれ、頭の中回りっ放しで(笑)
インドネシアの事を研究されているとはまた羨ましい限りです。
ましてやMas Tejoと縁が出来るなんて!
いいな、いいなー(笑)

"にゃにどん、かれ~ん"のところは私も大好きです。
このアカペラ色んな聴き方が出来ると思います。
言葉の意味が判れば笑えるし、判らないとデメトリオ・
ストラトスバリのアヴァンギャルドチューン。

Mayaについては私もちょっと考えあぐねたのですが(辞書も
ひかず)ジャカルタポストでは確かに「ヴァーチャル」と
訳されてましたね。そっちが正解だったのか。
う~ん、勉強になります。

小説も是非とも読んでみたいです!

2005.06.23 00:39

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