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Jakarta Rock Parade 観戦記(6)-評価-

2008. . 22
蛇足です。
と言うわけで、現在進行形のインディーシーンをある程度纏めて見ることが出来た上に、過去の大物を目の当たりに出来た、と言う点では極めて興味深いイヴェントでした。
しかし最初にも触れたように、興行としては完全な失敗に終わり、興行主の信頼は、ミュージシャンは勿論、各方面の協力者からも完全に失われたものと思われます。

●裏話と噂
後日Mさんが関係者から得た情報によると、そもそも主催者側の中心人物は音楽に理解が無く、Java Jazz等の成功を目の当たりにして安易に企画したようです。しかし出演バンドの傾向や対象客層、入場料金設定等、の要素が全てミスマッチであり、特に高額の入場料金に関しては企画段階で内部から強い憂慮と反対があったようです。

1日入場で最低Rp20万ルピア-、スペシャルステージ料金は更に追加の20万。これって、日本で言えば月収30万円の人に2万円+2万円=4万円、3日通せば「12万円」払えって言ってるようなもの。しかも出ているバンド達のファン層はどう考えても学生がマジョリティー。通常この手のイヴェントはせいぜい5万ルピアが相場だそうです。

例えば、今年同じ会場で公演したビョークやビヨンセといった一期一会なビッグアーティスト、あるいは 国内でもトップクラスのポップ・アイコンならこうした高額設定は理解できます。しかし今回は他にも見 るチャンスのあるインディーバンドが大半。勿論それだけではなく、今まで見ることすら叶わなかった嘗ての大物達もあったわけですが、それでも高すぎ。
数千人規模を見込んだと思われる入場者数は、累計でも恐らく千人に満たなかったのではと思われます。

因みにBrandalsのEkaはステージ上でこんな皮肉を言ってました。

「えー、客層の推測をしてみます。半分以上がプレス関係者。?パーセントが友人。残りの?パーセントが自主的来場者w」

・・・これ、あながち外れではないと思います。

更に致命的なのはスポンサーの不在。実は某大手タバコ会社が候補に上がっていたらしいのですが、とあるメジャー系バンドの出演を条件として提示された為、断ったという噂。これでは収支メタメタになるのは容易に想像がつきます。
そして挙句にギャラ不払い問題。現場で何が起こっていたのかは、日本から出演したMONOのBlogをご覧頂くと分りやすいです。

The Long Air Home -MONO official blog-
http://longairhome.jugem.jp/?eid=191


因みに初日出演組は辛うじてギャラの支払を受けたそうですが、それでも夜の出演者に対しては支払能力が限界に近づき、既にこの時点で、とあるミュージシャンに「車を担保に」という話があった(らしい)です。

出演者の大量キャンセルの背景には単にギャラの問題だけでなく、主催者の姿勢に対する不信感もあったのかも知れません。

●メディア
日刊紙KOMPASは大物の復活をメインに可も不可も無い短めの記事。翌月の大手音楽誌「Rolling Stone」はたった1頁で軽く、しかも否定的に触れただけ。TRAX誌は記事無し。大イヴェントだったにもかかわらず、ほぼ無視と同じです。

Webでは先に紹介した記事のほか、Blog等で個々のミュージシャンに対する評価は幾つか上がっているようです。特にMONOの評判はかなりのもの。Good Night Electricのメンバーも某メーリングリストで絶賛していました。

●「歴史を作ろう」
イヴェントのスローガンだったこの言葉は皮肉にも、見事に「黒歴史」として認識されてしまいました。 折角のユニークな企画も、収支という根本的な部分の詰めを怠った為にコケてしまったのは残念極まりないです。もしこれが成功していたら、東南アジア圏のインディー・フェスとしては、先行するタイのそれを凌ぐものになった可能性もあるからです。
それがある意味、いかにもインドネシア的な不手際で失敗するというのは、まあ、想定内と言えなくも無いというか(笑)。
ただ誤解を招かない為に言っておくと、インドネシアのイヴェントが全てダメダメ、という訳では決して なくて、例えばアジア最大規模のジャズ祭として知られるJAVA JAZZは、リー・リトナーやマンハッタン・トランスファーをはじめとする海外の超大物を、毎年招聘し続けられるほどに成功しています。むしろ余りにも華やか過ぎて、同国のトップジャズマンであるIndra Lesmanaは「国内ジャズの軽視」として出演ボイコットするまでに至っているのですがw

余談はさておき、見る側からすれば非常に面白いイヴェントであったことは確かです。第2回が果たしてあるのか無いのか、現状では楽観的にはなれませんが、もし可能であれば何とか続けていって欲しいと思います。

勿論、信頼の於ける主催者で。

(了)
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